まず一言。
なぜ寝放置推奨しているのに、深夜にメンテナンスを行うのか…。
朝起きたら全然周回できておらず端末が爆熱である。
さて。
故石塚運昇さんの声が使われている事から、開発は2年以上前から行われていた模様。
さて、まず短評から。
ストーリー★★★★⭐︎
グラフィック★★★★⭐︎
バトル★★★★★
サウンド★★★★⭐︎
バランス★★★★⭐︎
イベント★★⭐︎⭐︎⭐︎
気になるガチャはキャラと武器混合で排出率10%。昨今のゲームではかなり高いが、その分キャラは被りやすい印象で、必要とする武器を集めるのはキツい。
以下は詳細なレビュー。
○ストーリー
設定が細かいゲームというものは、どうしても出だしの置いてきぼり感が出てしまうので、その点は仕方ないとしよう。
しかし、深い設定の割に専門用語が少なく内容は簡潔で面白い。
ストーリーではテイルズ味のする雰囲気でキャラが表情と動きを楽しませてくれ、ムービーはFF調で満足させてくれる。紙芝居が入る部分も程よく、手抜きというよりスピード感がある。
○グラフィック
リアル頭身の3Dであるが、リアルに寄り過ぎて気持ち悪いという事はない。
また、美麗というほどでもないが3D酔いする筆者でも酔わないのは及第点。
○バトル
一見アクション性が高そうに見えて、序盤はスキルバシバシゲーなのだが、高難易度になるにつれて奥深さが増してくる。
スキル、作戦、道具、ターゲッティング、ダッシュ攻撃、回り込み…
おおよそこれだけの操作しかないのだが、実に面白い。
また、安定パターンを構築したつもりでも、敵のHPによって行動パターンが変わったり、攻撃力の上がるモードになったりと最後までスリル満点。
敵のバリエーションは若干少ない印象を受けるが、背後がとれない敵や、即座に倒さなければ危険な敵がいたり、低レベルではそうでもなかった雑魚が高レベルになると化けたりする等、飽きさせない工夫が見て取れる。
○サウンド
BGMは雰囲気重視で、バックグラウンドに徹している印象。
何よりSEが良い。特に攻撃がヒットしている感覚と心地よさは昨今稀に見るレベル。
○バランス
公開時点から16章まで公開されており、ひと月毎に2章ずつ(おおよそ30戦分か)追加されるとの事。
かなり作り込まれているだけあって、ストーリーのバトルバランスはとても良い。難易度はどちらかと言えば、やや厳し目に設定されていたが、緩和された。
キャラも各属性6人ずつの36人(リリース時の人数)と豊富で、全般的にバランスが取れている。
追加キャラにより何人かのキャラは出番が減った。
初期メンバーで個人的4強を挙げるならウェンディ、スパロ、カッシュ、ヒースベル。だがこの4人で組んだからと言っても強いというわけではないのがこのゲームの面白いところだ。
○イベント
メインとなるイベントは、ランキングイベントであるナイツオーダー。
報酬はそこそこ美味しく、1位になったユーザーにはログボを決める権利が与えられるなど意欲的な試みが見受けられる…が、これを1ヶ月に2回繰り返すというのは少々面白味に欠ける。もうひとつのイベントはストーリー付きの周回イベント。ストーリーそのものは早々に終了し、後は周回するだけになってしまう。ボスの設定が面白いだけで相当遊べるので、ここを何とか改良して欲しかった。
○筆者からのコメント
素材の出来は非常にレベルが高く、一歩違っていれば覇権、神ゲーと呼称されたとしても過言ではない逸材。
それを象徴するようにアクティブプレイヤー数も多く、ゲームにはこれからの進化も期待できる。
特にマルチプレイが実装されようものなら確実に化ける。
残念ながら筆者は継続するモチベーションが下がり切ってしまった為、身を引く事にしたが、まだ未プレイの方は、絶対に一度触ってみる価値のあるゲームだ。
○その他
・ボスにブレイク状態が存在する事で、攻防のメリハリが効いた戦いが出来る。
・バフ、デバフ、状態異常などの搦手が非常に強い。
・基本的に周回必須ゲー。
放置でスタミナ回復を含めた自動周回をしてくれるが、途中で操作も出来る。
・節電モードの有効性が極めて高かったのだが、全滅時に解除されるようになってしまった。
・スタミナ回復アイテムは配布も多く交換が可能になり、消費スタミナも軽減されたため実質的に無制限になった。
・珍しく男が多く、強力な男性キャラが多い。
・アクセサリーに要素が多すぎて難解。理解すると、これ以上ないカスタマイズ性を誇りドハマりするのだが、もう少し段階的に解放しても良かったのでは。特にクオリティと強化レベルの関係性は重要。
・武器に付随している一部のオートスキルが窮屈。属性を固める必要性は大体オートスキルのせい。特に「操作時」限定で効果を発揮するスキルは使用キャラの自由度が減るのでマイナス要素。
・イベントがつまらない。特にナイツオーダーは頻繁に行うイベントでありながら敵の設定が極めて面倒で、特定のキャラを必要とする持ち物検査まで含み即座に飽きる内容。この完成度の低さはテコ入れの必要性を感じさせるが。
・ストーリーと自パーティの連動性の無さは少し気になるところ。最初から全く関係ないものとして扱ってくれれば良いのだが、最初はストーリーに沿ったメンバーなので、途中からストーリーと乖離するのが違和感を覚える。
・ユーザーの意見を頻繁に取り入れるフットワークの軽さが運営にあるが、取り入れすぎてバランスが崩壊するのではないかと危惧している。
・フィールド上に隠し宝箱が存在するのが面白い。小さな要素だが、こんなところに!という驚きをくれるのは嬉しい。追加はよ。
・同じ騎士団内限定だが、アクセサリーの取引が出来るのはとても良い。特にアクセサリーは製作の都合上、余りがちであるし、素材もなかなか貴重なものが多いのでおいそれと処分するには惜しくなるものだ。
・デフォルト名がブレイドひとつなので、騎士団内ではちょっとややこしい。
・騎士団というソーシャル要素こそあるが、基本的には一人プレイ用ゲームなので、気の向くまま遊べる素晴らしいゲームだ。
以上、ご覧いただきありがとうございました。